A: 間違いではありません。人体は常に一定に保つよう働いています。それを恒常性といわれ、前述の質問の中にもありました。体内で不足が発生すると酵素が働き、不足物を産生します。しかし、その酵素にマグネシウムなどのミネラルがなければ、酵素は働きたくても働けません。テレビ番組製作者はそこまで理解していません。「人間の身体はうまくできていて、いつも一定に保たれ、足らなくなると体が食べたいと言ってくるから、自然に任せれば安心」と思っている方も多いのではないでしょうか。
ところが厄介なことに、ほとんどのミネラル欠乏症は、欠乏しているミネラルに対する食欲を刺激するが、マグネシウムに対する「特異的な食欲」は存在しないのです。 マグネシウムが「沈黙のミネラル」といわれ、更には「忘れられたミネラル」といわれる所以です。