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  1. マグネシウムとは

  2. マグネシウム(Mg)の効果・効能

  3. 取り入れ方

  4. 医学的な情報

  1. 私たちについて

  2. マグネシウムの動画

  3. マグネシウムの製品

  4. 医療・農業関係者の方へ

概要

マグネシウムとは

マグネシウムは体内に豊富にあるミネラルで、多くの食物中に自然に存在しています。他の食品に添加されていたり、サプリメントとして利用されていたり、また制酸剤や緩下剤のような薬剤に含まれることもあります。マグネシウムは、体内におけるさまざまな生化学反応(タンパク質合成、筋肉や神経の機能、血糖や血圧のコントロールなど)を制御している600種類以上の酵素系の補助因子です。マグネシウムはエネルギー産生、酸化的リン酸化、解糖のために必要です。また、骨格系の発達に役立ち、DNAやRNA、抗酸化物質グルタチオンの合成にも必要になっています。この他にもマグネシウムは、神経インパルス伝導や筋収縮、正常な心調律にとって重要な過程であるカルシウムやカリウムの細胞膜通過時に、能動輸送の役割を担っています。​
成人の体はおよそ25gのマグネシウムを含有していて、そのうち50%~60%のマグネシウムは骨に、残りの大半は軟部組織に存在します。総マグネシウム量の1%未満が血清に含まれており、この量は厳密にコントロールされています。
※酵素とは、食事により体の中に入った食物を消化分解し、体の中に吸収された栄養素を、体の各細胞が使いやすいような形に作りかえる働き(=代謝機能)を担っています。酵素が働くためにマグネシウムが必要なのです。

大半のマグネシウムは細胞内または骨中に存在するため、マグネシウム量を評価することは困難です。マグネシウム量を評価するために最も多く利用されている簡便な方法は血清マグネシウム濃度測定法ですが、血清濃度は体内の総マグネシウム量や特定の組織中の濃度との相関関係は殆どありません。その他のマグネシウム量評価法には、赤血球中や唾液中、尿中のマグネシウム濃度を測定する方法、血中、血漿中または血清中のマグネシウムイオン濃度を測定する方法、マグネシウム負荷試験などがあります。どの方法も単独では十分ではありません。専門家の中には、マグネシウム負荷試験(マグネシウム非経口注入後に尿中マグネシウムを測定)が成人のマグネシウムの状態を評価する最良の方法だと考えている人もいますが、反対意見もみられます。マグネシウムの状態を総合的に評価するためには、臨床検査と臨床評価の両方を行う必要があると考えられます。
 

不足量

どれくらい不足している?

​厚生省(当時)が初めて国民栄養調査にマグネシウムを含めた2001(平成13)年から2017(平成29)年のデータを解析しました。
まず、2016(平成28)年と2017(平成29)年のデータを比較した1日当りの推定摂取量は、男性で殆ど変化が無く30~39歳女性で減少が認められました。次に、この17年間1日当りの推定摂取量は、男性でおよそ280mgから236mg、女性でおよそ250mgから208mgまで減少しました。更に、推奨量と比較し、推定摂取量は男性でおよそ63%、女性でおよそ71%しか摂れていません。

各推奨量に対する摂取量から見た不足量(推定)は1日当り男性で131~136mg、女性で77~87mgで、近年の上昇傾向が認められます。

なお、わが国の国民一人当たりのカルシウム摂取量は、厚生省(当時)が国民栄養の現状として戦後1946年来毎年調査報告し、厚生労働省が国民健康・栄養調査として2003年来毎年調査報告しています。​
一方マグネシウム摂取量は、カルシウムの調査報告より55年後の2001年から厚生省が調査報告を開始しました。カルシウムと比較し、マグネシウムはそれほど研究されていない“オーファン栄養素(Orphan nutrient)”です。この為、マグネシウムに関する国の認知が相当遅れたため国民の認知が更に遅れています。
 

平成29年「国民健康・栄養調査」の結果 2018(平成30)年9月11日厚生労働省健康局健康課栄養指導室栄養調査係 報道発表資料、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」2014(平成26)年3月28日「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書 厚生労働省健康局がん対策・健康増進課栄養指導室 報道発表資料​

国民がまだまだマグネシウムの必要性を認識していない。
そのせいもあり、マグネシウムの摂取量はどんどん下がっている。

 
 

影響

マグネシウムが不足すると…

マグネシウムと健康
今、世界的に人体のマグネシウム不足が言われており、特に日本は顕著です。下図は東京慈恵会医科大学の横田邦信教授がよく説明に使われるものですが、戦後日本で2型糖尿病が激増した原因は、欧米人に比べ、日本人はインスリンを分泌する能力が低いのに、食の欧米化と運動不足による内蔵肥満と、食事性マグネシウムの摂取不足が重なったためです。
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マグネシウム不足は糖尿病、高血圧、高脂血症などのメタボリックシンドロームの各種病気に顕著に現れます。​
15年以上もの間マグネシウムについて研究しているCalolyn Dean医師の著書「The Magnesium Miracle(マグネシウムの奇蹟)」では、マグネシウム不足が引き金になって起こりうる22もの疾患(すべて科学的に実証済み)について、書かれています。

 
 

理由

何故、マグネシウム不足なのか?!

食生活の変化(マグネシウムの体内への供給不足)
東京慈恵会医科大学の横田邦信教授先生も指摘のように、日本人の食生活で穀物摂取 量が大きく減り、それと反比例するように脂肪摂取量が増えています。また、緑の葉物野菜、ナッツ類、タネ、豆類といったマグネシウムが豊富な食べ物を摂っていません。その代わりに製造のプロセスでマグネシウムが取り除かれた加工食品ばかり食べています。
Carolyn Dean博士は、次のような指摘をしています。

「マグネシウムはカルシウムよりも多く土壌より吸収されます。100年前には、通常の食生活で500 mgのマグネシウムを摂取することが可能でした。現代では、せいぜい200 mgと考えられています。」

例えば、グリフォセートなどの除草剤は、キレート作用があり、食物に含まれるミネラルが体内に吸収されにくくなります。そのため、必要な量のマグネシウムを得られる食物を見つけることは非常に困難です。
 
生活環境の変化(マグネシウムの体外への排出増大)
マグネシウムが体外に排出される大きな原因は、1)糖尿病(生活習慣病)、2)ストレス、3)飲酒、4)過食です。また、塩や発汗もマグネシウムが一緒に排出されます。糖尿病などで塩分控えめの注意がされるのは、塩分とマグネシウムがくっついて体外に出ていくためです。お酒を飲む人に多いのですが、就寝中にこむら返り(筋肉異常収縮)が起こるのはマグネシウム不足の警鐘です。​
現代生活は体内へのマグネシウム供給が減っているのに、体内からマグネシウムを流出させる要因が一杯なのです。​